「……」

 ボクは頭が真っ白であまりの驚きで声も出ない…。

 「……そ、そのう……」


 「ん……」


 「……他人の空似かと…」


 「……ふうん~どうせ…バレるし…話しておくのは早い方がいいと思って…
カミングアウトした。くれぐれも他の連中には言うな!」

 ヤッキーは語調を強め、キツく念を押す。


 「うん」

 ボクも強く頷く。

 ヤッキーは上着を脱いで、ハンガーに掛けて壁の引っ掛けにかけた。


 ヤッキーの一つ一つの行動にボクは視線が釘付け。