ローカに出ると華が隣に来てくれた
「矢沢と知り合いなのゆず?」
「知らない知らない!
でもあっちは知ってたの!!」
この学校はクラスが多いため
一緒のクラスになったことがないと
名前も顔も知らない人がいたりする
「水川ゆずなって結構有名だけど…
もちろん良い意味で!!
色んな学年の男が
ゆずの事狙ってるよ
最近では女の子もって噂…」
華がいやらしい目で
わたしを見つめてくる
「…なにそれ変なこと言わないでよ」
「でも告白で何回も呼び出されてる人はどこのだれよ?」
そう言われて見ると…
そうなのかなぁ…
「ねぇ…水川さんって
矢沢君と友達だよね?
いないから探して来てほしいんだけど-…」
眼鏡をかけた黒髪が綺麗な
委員長風の女の子が
話しかけてきた
でも……
「違うから!全然友達とか…」
「お願いしますっ
先生に頼まれたんだけど
私あぁいうタイプ苦手で…」
泣きそうな彼女の頼みは
断れるはずもなく
「いいよ……」
引き受けてしまった…。
