「真子、よかったねぇ~♪」



瞳がそう言って後ろから抱きついてきた。今は昼休みで3人、教室でお弁当タイム。



「どこ行くの?買い物?映画?遊園地?」


まるで自分のことみたいにちなが興奮してる。


ん~凉さん、買い物でもご飯でもって言ってたけど…



「凉さん、せっかくの休みだし…買い物は疲れちゃうとやだな。」


「真子って優しい…」



そんなことない。だって、買い物とか凉さんと一緒に歩いて回ったりしたい。


お揃いとかちょっと憧れちゃうし。


でも、凉さんと一緒ならどこかに行かなくてものんびり出来るだけでもいいんだ。



「瞳は初デートどこに行った?」


「え、私?」



ロンドンに留学する孝幸さんと中1の瞳の初デート、ちょっと気になる。
参考にしたいし。



「私と孝幸の初デートは、プラネタニウムだったかな。」


「へぇ~なんでプラネタニウム?」


「うん、2人とも星空が好きだったから…って言うのもあるし、遊び疲れるより、何か綺麗なものを見て2人で癒されたいねってことで。」



遊園地とかデートの定番だけど、誰もがそれを好むわけじゃないしね。


凉さん、人ごみあんまり好きじゃなさそうだし。



「もうちょっと考えてみるね。」


「そうしな②!
あ、でも今日は絶対行くよ♪」



行くよ?

首を傾げる私にちなと瞳はフフンと笑いながら、こう言った。



「デート服買いに!」


「メイクもいつもと変えなきゃ♪」



え、え、初デートってそんなに気合い入れなきゃいけないものなの?


あたふたとどうしていうか分からずいる私をよそにちなと瞳はすでに計画を立てていた。



「名付けて、凉さんをメロメロにするぞ大作戦!」



なんか恥ずかしいことになってるよ~。。