どうしよ。
俺まこちゃんのこと、めっちゃ好きになってるかもしんない。
でもまだ会って間もないし…
告っちゃまずいかなぁ。
俺って思ったら突っ走っちゃうタイプなんだよなぁ。
ま、それでよく先輩に怒られるけど。
「何~?宮川くん、悩み事~?」
「夏紀さん。」
そう言って俺に声をかけてきたのは、俺と同じ捜査一課のベテラン刑事…三田 夏紀さん。
スタイル抜群でいつもビシッとパンツスーツで決めてて、鋭い洞察力と行動力で容疑者を捕まえる…立派な女刑事。
夏紀さんと矢吹先輩は同期で、部署内で矢吹先輩に対して対等に話してるのは夏紀さんくらい。
てか、夏紀さんに逆らえる人はいません。
「また矢吹のヤツに怒られたとか?」
細くてきれいなストレートの髪をかきあげながら、ニヤリと笑う夏紀さん。



