恋するgirl★~番外編~




「矢吹刑事~、今夜行きません?」


「悪い。先約がある。」



聞き込みから帰ってくると、自販機のある休憩室で先輩が婦警さんらに誘われていた。


珍しいな、先輩が断ってる。
先輩、来るもの拒まず去るもの追わずなのに。



「今帰ってきたのか。」


「はい。」



自販機にお金を入れようとした時、先輩が喫煙所からやってきた。


そして代わりに小銭を入れてくれた。
わお、先輩ってたまに優しいんだから。



「あざす。」


「ん。…で、なんか掴めたか?」


「いや、収穫なしっす。」


「そうか。まあ、ぼちぼちな。」


「うぃっす。」



―――――ポンポン。
先輩は俺の肩を叩くと、休憩室から出て行った。



カッコイイ~。



そういや、まこちゃんって先輩にお世話になったって言ってたな。


なんかあったんかな。


先輩まこちゃんのこと覚えてるかな…
いや、覚えてねーか。
先輩、高校生には興味ないしね。


でも、まこちゃんのあの恥ずかしそうな顔。きっと先輩にホレてたんだなぁ。


まあ、あんなイケメンに世話になったらホレもするわなぁ。