それから感動したタロウさんが乱入してきて、私と凉さんの恥ずかしい馴れ初めを暴露していった。



途中で凉さんはやっぱり呼び出しがあって警察署に戻っていった。



ほろ酔い気分のお父さんは凉さんに“またうちで一緒に呑みたいな。”そう言ってたことがすごく嬉しかった。



すっかり凉さんのこと気に入っちゃったみたい。



ふふ、良かった♪



「でもさ、俺…」



すごく和やかな雰囲気のなかでお兄ちゃんが一言。



「俺…あの矢吹さんに“義兄さん”とか呼ばれるの?なんか耐えられん気がする。」


あ…確かに…
凉さんがお兄ちゃんに「義兄さん」って…



想像しちゃいけない気がする。



そんなわけで、凉さんと私の家族との初対面はこんな和やかムードで幕をとじました。



両親を助けたヒーローが私の大好きな人だったなんて、そんな偶然あるんですね?