恋するgirl★~番外編~




「いいのよ。お仕事なら仕方がないわ。
さあ、座って②。」



深く頭を下げる凉さんの肩を優しく叩いたお母さん。


そして凉さんがゆっくりと顔を上げると…



「あっ!!」


「君はっ…!」



お父さんとお母さんは2人して、凉さんを見て驚いた。


凉さんはえっ?という顔をしたけど、すぐに何かを思い出したかのように「この前は大変でしたね。」なんて言った。



え?どういうこと?


状況を把握できないでいる私とお兄ちゃんに、お母さんはすごく嬉しそうにこう言った。



「この人なのよ、私達のひったくり犯を捕まえてくださったイケメン!」


「ええ!?そうなの!?」


「まさか君が…真子の彼氏だったとは…」


お母さん達が感謝してた勇気ある青年って、凉さんだったんだ…。


すごい!こんな偶然…♪


まさかの展開にお母さんはテンション上がっちゃってるし、お父さんは複雑な顔をしてぶつぶつ言ってる。


凉さんはとりあえず座ってお兄ちゃんにいろいろ聞かれて、苦笑い。


ふふ、なんかいい感じ?