「もしもしっ。」
『あ、真子?
悪い!捜査の途中で問題が起きて…
今向かってるから、待っててくれ。』
「はい。待ってますから大丈夫ですよ。」
きっと走って車に向かってるんだ、凉さん息が上がってた。
問題が起きたって…凉さんが抜けちゃって大丈夫なのかな?
心配…。。
それから、凉さんが遅れてる理由をだいたい話して今急いで向かってることをお父さん達に伝えた。
「真子ちゃん。」
「?」
タロウさんに手招きされてカウンターの方へ行ってみる。
「大丈夫よ。凉ならお父さんに認めてもらえるわよ。」
「それならいいんですけど。」
「大丈夫!心配しないの、ファイト♪」
タロウさんの激励を胸に、またテーブルへと戻った。
―――――――カラン。。
15分ほどしてお店に駆け込んできた凉さん。
真っすぐ私達のテーブルへと歩み寄ると、
「遅くなりまして、
大変申し訳ありません。」
そう言って深く頭を下げた。



