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「ええ!?ひったくり!?」
「そうなのよ~。」
そうなのよ~。ってそんなのんびり言ってて大丈夫なの!?
次の日、家に帰ってお母さんとお茶しながら話していた。
そしたら、この前お父さんとお母さんがひったくりにあったことをそんなのんびり口調で話してくれた。
びっくりしたぁ。でも2人が無事で本当に良かった。
「じゃあお財布とか…」
「それがね!まだ話は続くのよ!」
急にお母さんの目が輝き、ウキウキと話し始めた。
「ひったくりに盗られた時にね、たまたま近くを通りかかった男の人がね~カバン取り返してくれたのよ~。」
「へぇ~そうなんだぁ。よかったぁ。」
なんて勇敢な人なんだろう。
ひったくり犯に立ち向かうなんて、そうそうできることじゃないもん。
凉さんだったら、きっと立ち向かっていくんだろうなぁ。正義感が強いもん。
「それがね助けてくれた男の人が、
これまたイケメンでね~。お母さん惚れちゃうかと思ったわ。」
「え~お父さんが拗ねちゃうよ。」
「お父さんもすごく感謝してたし、感心してたのよ。」
「へぇ~あのお父さんが?」
うちのお父さんが感心するなんて珍しい。よっぽどいい人だったんだね。
私も、両親を助けてもらって…感謝しなきゃ。



