「今日は午後授業なかったので、瞳達と買い物してたんです。」
「そうか。」
「それで…あっ!」
忘れてた!凉さんにストラップ!
私は急いで鞄をあさると紙袋を出す。
「凉さん、これ。」
「ん?」
「今日一目惚れして買っちゃいました。」
「フッ…ありがと。」
「お揃いですね。」
「そうだな。」
「嫌だったらつけなくても…」
「いや、つける。携帯でいいか?」
「はい…あ、でも邪魔になったりしませんか?」
「真子がくれたんだ、邪魔なわけない。」
そう言って凉さんは自分の携帯にストラップをつけてくれた。
ついでに私の携帯にも同じようにつけてくれた。
お互いの携帯に揺れる三日月が特別、綺麗に輝いていた。



