*恋するgirlの方程式*



瞳×『学校』=先生ごっこ



※瞳が高校3年生の時のお話です。




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「久々だな…懐かしい。」



「ふふ。事務のおばちゃん、孝幸来て喜んでたね。」



「ほんと、久しぶりだからな。」




放課後、仕事が早く終わった孝幸が高校まで迎えに来てくれた。




それで、まだ明るいし久しぶりに孝幸も母校の校内見て回ったら?っていう私の提案で、2人で学校を見て回ることにした。




職員室に声をかけると、事務のおばちゃんは孝幸の顔を見た瞬間、乙女の顔になってた。




きっと高校生だった頃の孝幸は、先生達の中でも人気だったんだろうなぁ。




絶対、女の先生の中には孝幸を狙ってた人もいるはず…。




むむ…ちょっとヤキモチ。。



3年の教室へ行く途中、廊下を歩きながらそんなことを思っている私。




「どした?すねた顔して。」




横を歩くスーツ姿の孝幸が
私の顔を覗き込んだ。




後ろから西日が射して、キラキラと輝く孝幸。



きっとこうやって、制服を着た孝幸は女の先生を何気なしにキュンキュンさせてたんだ。




「孝幸って…悪い生徒。。」




孝幸は昔っから何気なくカッコイイことするんだから。



女子達みんな孝幸にキュンキュンさせられて、恋に落ちていったに違いないよ。




「悪い生徒?
まぁ、タケとよくサボってたからな。」




悪い生徒の意味がちょっとずれてるけど…
ま、いっか。