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「瞳ぃ、来ちゃった♪」



午後からのバイト中、きゅんとするようなキュートな笑顔でやって来た私のお兄ちゃん。



「お兄ちゃん、昨日も来たけど…
コーヒー飲み過ぎちゃダメだよ?」



「ん、じゃあ今日はココアにしとく♪」



「じゃあ、美味しいの淹れるね。」



「瞳が淹れてくれたら、絶対美味しくなるよ♪」



そんな私とお兄ちゃんの様子を見ていた瑠美さんは、



「相変わらず、ラブラブね。妹離れの悩みはどうすることにしたの?」



瑠美さんのそんな問いかけに私は笑ってこう答えるしかないんだ。



「私がお兄ちゃん大好きだから、
妹離れと兄離れも当分無理ですね。」



そ。そういうこと。


仕方ないよ。


私、お兄ちゃん大好きだもん。


だって、お兄ちゃんは世界でいや、この地球でたった1人しかいないんだもん。




「何の話し?」



「お兄ちゃんのこと好きだなぁって話。」



「ふふ、俺も瞳が大好き。」



「お兄ちゃん、そういう甘い台詞は好きな人に言ってあげなきゃだよ?」



「んー、だって今のところ好きな人、瞳だけだし。」




こんなお兄ちゃんをもった私って、幸せ者。



「甘すぎね。そんなカップルもなかなかいないわよ?」



半分呆れ顔の瑠美さん。


デレるお兄ちゃん。…と私。




「瞳、今日こそ一緒にお風呂入ろうね。」



「それはさすがに無理っ!」




おわり**