恋するgirl★~番外編~





「んっ…はぁ。孝幸、ま、待って…」



立っていられなくなった瞳が俺を止めた。
さすがに玄関で始めてしまうのもヤバイか…



「もう、皆2階にいるんだよっ。」


「あぁ、そうだったな。」



見ると確かに玄関には男子のゴツいスニーカーが何足か並べてあった。


勉強会してるんだったな。



「じゃあ、ちょっと様子見てから帰ろっかな」



「ん。私もお茶とかお菓子用意して上がるから。」



瞳のおでこに軽くキスをすると俺はそのまま2階への階段を上がった。



部屋の外まで笑い声がもれていた。

ったく、勉強は?
相当盛り上がってんな。


ドアを開けようとした俺の手が止まる。


思春期真っ只中の男子の会話が耳に入った。



『沖田さんって、女子で一番胸でかいよな。
水泳の授業が男女別ってのが気に食わないよな。』


『いや、一緒だったら俺の反応しそう。』


『彼氏さんとはやっぱ濃厚なやつするんかな。』


『お前らの乏しい想像力じゃ、まだまだ。』


『んだよ。角、見たことあんのかよ?』


『何度、俺が空気を読んで自分の部屋を留守にしたか…』


『まぢか。見てー。』