(真子side)



朝、頭に走る鈍痛と、体の至る所が痛むのとで目が覚めた。



ゴソゴソと寝返りを打つと、隣りで静かに寝息を立てる凉さん。


思い出して、顔がカッと熱くなる。


やだ…私、昨日…あんなこと…



『凉さんの…下さい…』



キャーッ。。やだやだ。
恥ずかしすぎる。


凉さんのお仕置き…それは私にとって未知の体験だった。


恥ずかしいって思いながらも…
もっと…なんて思ってしまう自分がいたんだ。


そう思わせたのも、あの凉さんのいぢわるなお仕置きのせい。



「ん…起きてたのか?…体大丈夫か?」



凉さんが起き上がって、髪をかきあげながら聞いた。


その何気ない仕草に見とれる。
あのゴツッとして長い指で…


や、やだ…私何思い出してるんだろう!



「頭痛いです。。」


「初めての二日酔いだな。」


「体もいろんな所が…痛いです。。」


「何でだろうな…。」


「…いぢわるです、凉さん。」



私がそう言うと、凉さんは困ったように笑って…



「悪い。最初は軽くお仕置きと思ってたんだか…俺も止められなくなった。」



そんな凉さんに私は誓った。



「もう、お酒は当分要りません。」



あんなエッチなお仕置き…
私にはちょっと酷です。



「酔うのは…俺の前だけ。分かった?」


「はい。。」



初めての二日酔いも、


初めてのお仕置きも、


この甘いキスが癒してくれる。