プリマへの扉

ザザン…ザザン…

目を閉じていると、まるで波の音が私を後押ししてくれるような気がした。



今なら……話せるような気がする。



「先輩…私の話を聞いてくれますか…?」



引かれてもいい。

同情されてもいい。


それでもいいから…先輩に私の話を聞いてほしかった。




「うん、聞くよ。俺で良ければ。」




「はい。」