プリマへの扉

『麗子バレエ団』




ぁ…………これ………!




私が驚いた顔をしていると



「ん?知ってる?このバレエ団」





「あ……はい。ちょっと……。」





「そう。それじゃ場所は分かるわね?
明日からここに行って。」




えっ!?!?





私………何十年もここに通てたのに追い出されちゃうの!?



こんなアッサリと!?


そんな!!そんな!!!




「そんな……!
先生!!ひどいじゃないですか!!追放なんて!!」




「追放…?
あんた……私に何言ったか分かってんの?」




…………そうだけど………




「でも……先生……」




「いいから!!
行きなさい!!」





「でも………」





「いいから!!!!
行きなさい!!!」




っつ………………!!



もう………何言ってもダメだ。


それなら………




「分かりました。」




私はそれだけ先生に言ってスタジオを出た。