「はぁ・・・」 大きなため息を漏らし、彼―――蓮のほうを向く。 「なんだよ・・・」 眉にシワを寄せて、困った顔をして見てきた。 「別に~」 「だーかーらーごめんって!!」 「だれも謝ってって言ってないじゃん」 いっつもこれ、昨日もそうだった。 お母さんいは見えないから、気味悪く思ってしまうらしい。 毎日毎日、一人しかいない部屋でブツブツ言っているのは、正直こわい。