…いつも君を想う

おれは真剣な顔をしていた


「慧…どうかしたの?」


「何時から透さんと会ってる?…何時から俺に嘘ついてる?」


「えっ?!なんで…」


「なんでバレたの?って?」


「やっ違っ…そんなんじゃない!」


泣きそうな顔して崩れそうになっている彼女を抱き締めたかった


「じゃ何だよ?隠れて会ってたのは事実だろ?違うか?ほんとはまだ好きなんだろ!忘れてないんだろ…俺もう限界なんだ…」


彼女は泣いていた…


「ごめんなさい…ごめんなさい」


そう繰り返して…


「行けよアイツんとこ…騙される振りも結構疲れんだよな…もう逢いに来ねーしマンションにも行かない…荷物は捨ててくれていいから…後これ」


銀色に光る合い鍵をそっと彼女に握らせた