「……こうして欲しかったんでしょ?」 微笑みながら亜李奈に言った。 驚く母や父を横目に。 「そうよ。一騎と結婚すればいいわ。」 「それは無理よ。婚約者は亜李奈あなたなんだから。…一騎のことはあなたよりもずっと愛してるけど…結婚するなんてできない。」 「……そう。仕方ないわね。約束はお母さんとお父さんの前で口づけするところまでだものね。いいわ。ありがとう麗李奈。…一騎、私が何とかするから待ってて。」