「……亜李奈……」 愛しい彼の声。 でも…… 応えない。 私は麗李奈。 亜李奈なんかじゃない。 「……鞠李奈」 咄嗟に振り返る。 「……一騎なんで?」 「……全部きいた。」 きいた………? 「おまえが双子の妹麗李奈だってことも、亜李奈を騙して俺と同棲してた事も。」 騙して……? 私は一騎を騙してなんかない。