私の王子様




「あーそーですか!!こっちからどいてやるわよ!私はね、“優くん”の家にいくんだから!」



もう、こんな男ほおっておこうと思い、立ち上がった。



「……おい、お前…」


「何よ、もう知らないっ!バイバイ!!」



顔は少しビックリしたように、彼は何か言いたそうにしていたけど、そんなの無視。



ズタズタと私は彼の前から去っていった。





「……ちょっと言い過ぎたかな?」


言い過ぎたかもしれない。



けど……けどけどけど、ムカついたんだもん!



仕方ないよね……



私の心は、いつの間にか罪悪感に包まれていた。


そりゃ…知らん顔の人には言い過ぎたかもしれない。