壊せばいいと思うかもしれないけど、壊すとなるといろいろ大変だから、延期し続けている。 ――― その時、本橋君はいきなり職員室に行くのとは違う方向に進み出した。 「ちょっ!本橋君! そっち違うってば!」 「…」 無言で人気(ひとけ)の無いところに向かって歩き続ける本橋君。 ちょっと怖く感じながらも無視して1人職員室に行くことも出来ず、追いかけた。