小さな姫






屋上で泣いた。ひたすら泣いた。私の決意は固かったはずなのに。




「こんなに目赤かったら拓達から絶対に驚かれるじゃん!!」





独り言のようにしゃべった。







「本当だ〜。目赤すぎるよぉ((笑」




「誰??」


「実の妹の声も忘れたかぁ!!!!」


「佳奈かぁ。びっくりするから。


てか、いつからいたの?!」



「うーん。お姉ちゃんが来る前から♪」



「はぁあ!!!!!!授業出てないの??」


「出てるけど。いつも見張られてるから居心地悪いんだもん☆」


「気付いてたの??護衛してる事」


「まぁね!!!!!



ねぇ、なんで泣いてたの??」



いきなり真面目な顔をされたからびっくりした。それから保健室であった事を話した。