小さな姫






蓮「なぁ。前みたいに戻れねぇのか??」


詩「あぁ」


蓮「じゃあ、俺達がトップとったら変わるか??」


詩「やれるもんならやってみろよ」


私はそう言って保健室を出ようとした。


―――――――グイッッ

「えっっっ」



蓮が私を抱き寄せた。


蓮「俺は詩織と戦うなんてできねーんだよ。



……………好きなんだよ」



詩「えっっっ」


私は蓮の言葉に耳を疑った。蓮が好きだって言った。――――私を??



蓮「俺は詩織が好きだ。」



涙が出てきた。なんでこんなにもこの人は温かいんだろう。私を包みこんでくれるこの人を私も大好きなはずなのに。





私は蓮を突き飛ばして保健室をでた。