ちょっと心をゆるしそうになったけど

いまいちタイプじゃないので

やっぱりテキトーに済ませたい



「え?1st?何それ?」

「あ、これパパから借りたの」

なんてあまりあり得ない設定で返事した



「あ、ボクもパパから借りてきたんだ」

「パパもこの高校この筆箱で合格したんだよね」

「もし良かったら、筆箱が壊れてしまって可哀想な君に、当時リアルタイムで買ったレア物のシャア専用筆箱を譲ろうと思ったのだけど、興味が無いのならいらないよね~」


ちょ・・・

え?

そうなの~


前方を直視しながら

私は

うずくまり始めた