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「いらっしゃいませ」



薄暗い入口のドアを開けた先から、低い、優しい声が響いた。


ここに来るのは二回目なのに、声がしっくり身体に馴染む。


こんばんは、と、口に出しながら店内に進むと、シガーとお酒と緩やかなJazzが私を迎え入れた。



「秋月さん、こんばんは、お久しぶりです。」