あたしは裕太がいる学校へ着いた。 まだ色々と知らずに― 『今日は転校生きてまーす』 『えー!!』 ガラガラ 「長谷川佳奈です…1年しかないけどよろしく…」 『…』 『よろしくーっ!』 『あとでアドレス教えてーっ!』 教室は一気にうるさくなった。 ただひとりだけ 凍り付くような冷たい目であたしを見ていた。