「そうですか。あっ、用事を思い出しました」

 高基教諭は話しを切りだして、音楽室を退室した。しかし、美人の藤美教諭とロリコンの田脳がいったい何を話すのだろう。気になる高基教諭であったが、モーツアルトはもちろんのことクラシックさえ興味がないので、藤美教諭と会話が噛み合わなくて、イメージが悪くなることを回避したかったのだ。