「は、はい……」

 高基教諭の返事を聞いた波教頭は急に笑顔に変わった。不気味だ。

「もう、行ってもいいぞ!」

 高基教諭はがっくりと肩を落とし、校長室を出て行った。不条理ではあるが、今は波教頭に従うしかなかった。