「それなら、私から言うが、藤美先生とは良い関係になりたいのだ。子供じゃないんだから、言っていることがわかるね?」

「ええ」

 高基教諭は顔を少し引きつらせていた。

「納得したならば、藤美先生からは離れろ。いいな?」

「はあ、でも……」

「でも、ではないだろう! 教頭の言うことを聞け! さもなければどういうことになるかわかるか?」

「わかりません」

「この学校にいられなくなるぞ。いや、教師としてもやっていけなるぞ!」

「それは、困ります」

「そうだろう。藤美先生から離れろ!」