「はい……」

 荒屋も高蔵の圧力にはかなわないらしく、怯えた目をして見ていた。

「新田、お前ら何をしていた」

「今ですか?」

「そうだ!」

「荒屋君と漫画の話をしていました」

「漫画か、荒屋本当か?」

「ほ、本当です」

「それじゃ、理々の本を知っているか?」

「知りません」

 新田と荒屋は同時に言った。

「お前ら、キモイな。同時に言わなくたっていいだろう。わかった、お前らホモだろう!」