恋の種

「おっ珍しい2ショットじゃん、悠登は?」


「隆司ぃ〜っ、なんだよ誰だよ、今のお姉さんはっ」

「…彼女」



そりゃそうだよね…彼女以外とあんなことされても困る


「聞いてねぇぞ」

「言ってねぇよ」


興奮状態の直哉くんは、教室に入ってからもずっと、隆司くんを質問攻撃




「おはよっ、あれ?悠登は?」


「んも〜真紀まで、何でみんな私のこと見ると悠登のこと聞くの?」


「いつも大体一緒にいるじゃんあんたら」


「私、柳くんと里緒菜って付き合ってるのかと思ったもん」



千春まで…



「あんな軽い男と付き合うほど抜けてないからっ」





…でも確に、悠登のいない教室に違和感を感じる



主を待つ机と椅子



そこに座ってバカ笑いしてる悠登が思い浮かんだ。




調子狂うじゃん…バカ悠登