恋の種

―――――――

ようやく着いた大豪邸



「でかっ!」

「…だね」




大理石のキッチンに案内され、千春先生の元、いざ料理開始



「里緒菜って全然料理しないの?」


「えへっ」



…包丁持つのなんて小学校の調理実習以来かも




作り方やポイントをメモしながら、どうにか出来たお弁当



「ありがとね、千春」

「里緒菜、飲み込み早い」


先生のありがたい言葉


「…バンソウコだらけじゃん」




真紀の突っ込みにもめげず、自分の作ったお弁当を見つめてにんまり


私の作ったお弁当を食べる慶吾先輩を想像してまたまたにんまり



「里緒菜が変…」

「千春、何言っても聞こえないって…里緒菜完全にイッちゃてるから」