「…やだよ…めんどい」
「お願いっ。悠登にしか頼めないし…、どうせやるなら悠登とがいい」
悠登とがいい
悠登とがいい
…いい響きだ
そのセリフに加えて、上目使い…
…しかも唇に少しアイスが付いてたりする
うっ…
こいつは気付いていない、この視覚的効果がどれほどの威力を発揮するのか…
無意識でやってるから怖いんだっつの
「……ったくしょうがねぇな、わかったよ」
「やったっ！言ったからねもう取り消しなしね」
子供みたいに喜ぶ里緒菜はやっぱり可愛くて、何で里緒菜がそんなことを言い出したのかなんて、深く考えなかった。
里緒菜が帰ったあと、隆司を見ると、にやつきながら俺を見てた。
「なんだよ…」
「いや…別に」
相変わらず隆司はにやにやしてる
「だから何だよ」
「悠登…」
「あ？」
「惚れたら負けだな…」
「……………」
…もう何とでも言ってくれ
