そうして、そのまた翌日。 パソコンで作ったポスターを航君が持ってきた。 「わあ、すっごいきれい!」 赤をメインにデザインされたポスターは鮮やかだった。 片岡君の名前と顔写真と公約。 そして、左下にはケータイサイトのアドレスとQRコード。 そこには、凛子が作った片岡君のアバターがいて、 パスワードを入力してアクセスするよう促していた。 「パスワードって?」 私は航君に聞いた。