「うん、ほら、 昨日、私、生物室の前から片岡君に連れて行かれたでしょ? あのとき、生徒会長に立候補するから手伝ってくれって言われたの」 「ふうん、そうだったんだ」 「そういえば、航君は? 片岡君が立候補するっていつ聞いたの?」 「さっき」 「さっきって?」 「昼休みに高杉さんと将吾が話してるの聞いて、 放課後、本気なのかって聞いたら、そうだって言われた」 「えっ、じゃあ、ホントについさっきじゃない」 「ああ」