すると片岡君は、「ああ」となんでもないことのように言った。 「俺ら、同中だから」 それを聞いた私は凛子の顔を見た。 「あれっ、じゃあ、凛子も?」 凛子はうなずいた。 「うん、3年の時は3人ともクラスも一緒だった」 えー、知らなかった…… 私は驚きつつ、納得した。 そっか、それで片岡君も真崎君も、お互いに名前呼び捨てだったんだ。