「うーん?どういうこと?」


「たとえばさ、俺だって、駅前で募金箱持った小学生とか見たら、小銭くらい寄付するぜ。
でもそれは俺が自分の意志でやることで、誰かに強制されてやるわけじゃない。

でもさ、直人は生徒会費として集めた金の中から、勝手に寄付してんだよ。
寄付したいんなら、自分の小遣いを出しゃいいだろ?」


片岡君にそう言われ、凛子は考え込んでしまった。



私は片岡君の意見に、なるほどねー、と思ったんだけど、

二人のやりとりを聞いていて、全く別のことが気になった。


凛子が黙りこんでるので、そのすきに片岡君に聞いてみることにした。