そんなことを考えてたら、片岡君が顔を上げて凛子を見た。 「昼休みにさ、凛子は直人に実績があるっつって、ボランティアの話してただろ?」 「ああ、老人ホームの?」 「ああ。 俺はあの寄付金、反対なんだ」 「なんでー? いいことじゃない」 「一見いいことに見えるけどさ、 ボランティアって、自主的にやるもんだろ?」 「まあ、そうね」 「だったら、直人個人がやればいいことだろ? それを、生徒会でやるってのが気にいらねーんだよ」