ポスターに関しては、その内容について、細かく禁止事項が連ねられていた。 項目を読んでいた凛子は、読み終えると顔を上げて言った。 「ごちゃごちゃ書いてはあるけど、どれも当たり前のことばかりよ。 これくらい、別にたいした問題じゃないわ」 「そっかあ?」 片岡君は改めて規約に目を落とした。 横から見ていた航君も、凛子と同じ意見のようだった。 「あからさまに相手候補の悪口を書いたりしなきゃいいんだ。 普通に作れば問題ないよ」