「デザインを考えるだけよ。 私、パソコンはあんまり得意じゃないから」 「じゃあ、凛子がデザインしたのを、 航君、パソコンで作ってもらえる?」 私は今度は航君の顔を見た。 「まあ、それならいいけど」 すると、片岡君の顔がパアッと明るくなった。 「よしっ! じゃあ、俺、選挙管理委員んとこ行って、ポスター用の紙もらってくるわ。 おまえら、今日、もう帰るだけだろ? 善は急げ、だ。 これからさっそくやろうぜ! 教室で待ってろ!」