「わかったよ、やりゃいいんだろ? でも、技術的には問題ないけど、俺にはこういうのをデザインするセンスはないぞ」 すると、片岡君は今度は私を見た。 「歩美は? デザインできるか?」 私はブンブンと首を振った。 「無理無理っ! 図工も美術もほめられたことないし……」 「そっかー。 俺もだめなんだよなあ……」 がっかりした様子の片岡君を見て、私は申し訳なくなった。 選挙、手伝うって言ったのにな、私…… その時、ひらめいた。