嬉しかった。 私、役に立てた。 片岡君の役に立てたんだ。 よかった。 「ありがとう」 思わずそう言うと、片岡君は困ったような顔をした。 「礼を言うのはこっちだろ?」 「でも、嬉しかったから」 私は照れくさくてうつむいた。 だって、本当に初めてなんだもん、 自分がちゃんと誰かの役に立てたって思えたの。