「いいえ。
これは取引です。
さっきの話を誰にも言わず、さらに今年1年間、150時間真崎をこき使う代わりに、時給800円バイト代を払ってやってください。
そうしてくくれば、去年のことは水に流しましょう」
150時間、800円って……
私は、頭の中で計算した。
150×800=……120000
12万!
「それを真崎が着服した金の返済にあてようってのか?」
先生が聞くと航君はうなずいた。
「そういうことです」
「ったく!」
「いいじゃないですか。
彼は俺より優秀ですよ」
航君のセリフに先生はふん、と鼻を鳴らした。


