それを聞いて、私も加勢した。
「先生、いつも言ってますよね。
『想像』しろって。
真崎君のおうちはご両親が離婚されてて大変なんです。
真崎君は、ずっと我慢してきたんです。
それが、去年急に生徒会長をやらされて、
840万なんて大金を初めて自由にできる立場になって。
きっと私が真崎君でも、おかしくなっちゃったと思います。
真崎君の立場になったら、きっと誰だって同じことしちゃうと思います。
だから、どうか、許してあげて下さい!」
先生は、ため息をついた。
「歩美、片岡も。
おまえらの気持ちはわからないでもないがな。
俺は教師だ。
知ってしまったからには、報告の義務がある。
それに、真崎のためにも、ここでもみ消すのは決していいことじゃない」


