航君も凛子も私も、黙って真崎君を見つめていた。 真崎君はうなだれたまま、微動だにしなかった。 すると、片岡君が動いた。 真崎君の襟元を乱暴につかみ、グッと自分に引き寄せてにらみつけた。 「直人! 俺は……、俺は……」 片岡君は真っ赤な顔で、あふれだそうとする怒りを必死に押しとどめているようだった。 まさか片岡君、真崎君を殴るつもり? 私はヒヤヒヤしながら二人を見つめた。