航君も凛子も黙って成り行きを見守っている。
「そっか。
俺、これでよく遊んでてさ」
片岡君は真崎君の反応を確かめるように言葉を切った。
真崎君は、片岡君の目からやや視線をそらした。
「それがどうかしたのか?」
「これさ、基本無料で遊べるんだけど、金を払い込めば特殊な武器が買えて強くなれるんだ。
でも、俺は課金しないでトップを目指してたんだ。
まあ、小遣いが少ないってのが一番の理由だけど、そういう制約がある中で課金してるやつらを出し抜くってのが面白くてさ。
そうすると、純粋に自分の力量が試せるっつーか、
むやみに武器に頼らないで、戦略とか戦術とか、自分の頭脳で勝負ができるっつーかさ」
片岡君は、話しながら真崎君の顔色をうかがっているようだった。


