片岡君は窓際を離れてイスに座ると、ケータイを取り出した。 それを見た凛子があきれたように言った。 「またゲーム? そんなの一人の時にやんなさいよー」 しかし、凛子の文句に耳を貸すことなく、片岡君はケータイを操作し続けた。 いつになく表情が真剣だ。 私はせわしなく動く片岡君の指先を見つめていた。 と、突然、「おっ!いける!」と片岡君の表情が明るくなった。 それと同時に、窓の外からパシンッと何かを投げつける音が聞こえた。