声をかけたのは、真崎君のクラスの選挙管理委員の男子だった。 「これ」 男子は真崎君に丸めた選挙ポスターを渡した。 「ああ、ありがとう」 「じゃあな」 ポスターを渡すと、男子はすぐに背を向けて去って行った。 真崎君は受け取ったポスターを横に置き、男子を見送っていた。 中庭のベンチにいるのは、真崎君だけだった。