「おめでとう!」 「「「かんぱーい!」」」 私たちは、放課後みんなが帰った教室でジュースで乾杯した。 「選挙管理委員に聞いたけど、けっこう接戦だったらしいわよ」 「接戦だろうがなんだろーが、勝てばいいんだよ!」 「そう言うと思ってたー」 凛子と片岡君の相変わらずのやりとりを私と航君は笑顔で見ていた。